こんにちは、lepalepaです。
今回は学会2,3日目のレポを書きます。前回はこちら。
注意:この記事では発表で聞いた研究内容について、あえて荒い要約にしてあります。詳しい内容が知りたい方は筆者または元出典を当たってください。
2日目へ
昨日の疲れも取れず、明日のポスター発表の準備が不十分で焦るも学会は2日目へ。この日は理研の豊泉先生の教育講演が朝からあるので、またホテルの朝食ビュッフェもほとんど食べれぬまま寝不足で出発です。全て書いていると終わらないので、いくつか面白かった講演について書いていきます。
豊泉先生の教育講演
初めに見たのは豊泉先生の教育講演([2EL03m] Information theoretical approaches to model synaptic plasticity)。こちら発表が日本語かつ内容がとても面白いのでぜひアーカイブを見て頂きたいです。専門知識も少なく見られます。
NEURO2022アーカイブが見られない方はぜひこちらへどうぞ。情報伝達の観点からノンレム睡眠中の神経可塑性がどうなるか、というモデルを提案しています。
Information maximization explains state-dependent synaptic plasticity and memory reorganization during non-rapid eye movement sleep
メタバース
次に見に行ったのは [2S02m] 産学連携企画 メタバースと脳科学 です。
学会というのはこのような新しいトピックも扱うのか、と好奇心で見に行きました。個人的に最も面白かったのは電気通信大学のお話([2S02m-02] メタバースにおける自己変容とその神経基盤)です。宮脇先生は以下の動画のような「第6の指」に関する研究をされています。
ぜひ動画も見てみてください。
参考:電気通信大学プレスリリース(https://www.uec.ac.jp/news/announcement/2022/20220215_4183.html)
この研究の面白いところは「第6の指」が脳にどのような効果をもたらすのか、という問いが立てられるところです。ベンフィールドの脳地図は運動野や体性感覚野のどの部分が体のどの部分(指、眼など)を処理しているかを明らかにしています。しかし、このように新たな「指」が追加された時、果たして脳のどこが機能するのか?そこでもともと行われていた機能はどうなるのか?面白い疑問が色々と沸いてきます。
これからメタバースによって仮想世界でどんどん身体拡張性が高くなっていくことも予想される中、脳にどのような変化が起きるのか気になりますね。今後の発表も追っていきたいと思います。
プロドライバーの瞬目制御
2日目最後に紹介したいのが[2WD06a2-01] プロドライバーは競技パフォーマンスに応じて瞬目を制御するです。こちらも可能であればアブストラクトを読んで頂きたいのですが、ざっくり以下のような感じです。
サーキットを走るプロドライバーの瞬目のタイミングを計測したところ、ドライバー間で瞬目のタイミングが同期したとのこと。つまり、コースの同じ場所で瞬目を行っていることがわかったそうです。
瞬目の同期を示す図も会場で見させてもらいましたが、かなりピッタリ揃っていて興味深かったです。
こちらNTTコミュニケーション科学基礎研究所の研究という事で、NTTがこのような研究をしているとは知らず驚きました。
そして3日目へ
この日も18時のセッションまで見て帰りました。懇親会の存在に気付かず参加できなかったのは心残りですが、1日目に引き続きとても充実した日でした。そして例にもれず疲れでぐったりしつつ、ファミマに感謝を述べながら死んだように寝ました。
読んで頂きありがとうございました。次回はこちら(未投稿)です。
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